反射について
2015年10月
以前から反射について書いてきました。反射は動物の生命に関わる重要な反応で意識されずに起きます。
例えば熱いものを触ってすぐ手を引っ込める動作や転びそうになった時、すぐ反対側の足が出たりする反応です。全身にあるセンサーにより、脳を経由せず反応します。
今回は、人は自ら動いている時も知らず知らずの内に反射で動いてしまっているという事を書こうかと思います。
ダーツを投げる時、必ず首はどちらかを向きます。右投げの人は右、左投げの人は左という風に。首を右にひねった時、右側の上肢と下肢は伸展し反対側の上肢と下肢は屈曲する性質があります。これを頸反射と呼びます。手が出にくい場合、この性質を利用してみるのもいいでしょう。
右投げの人は、一度左を向きテイクバックしてから、右を向いてリリースさせると手が出やすくなります。更に下肢の屈曲を組み合わせてもいいかもです。ちょっと変な動きですが右投げの人はテイクバックの際、左膝を伸展、リリースの際に屈曲させる。もしくは、テイクバックと同時に右膝屈曲させ伸展と同時にリリースさせる。バスケットのスローと同じ動きです。こちらの方がまだやりやすいですね。
また顎を引くと上腕二頭筋の収縮が強くなり、顎を上げると上腕三頭筋の収縮が強くなるという性質があります。ダーツの場合上腕二頭筋の収縮は邪魔になるので、顎を上げて投げてみるのもいいと思います。
ダーツの基本動作として、下半身固定が条件ですが、人は直立して動いていない場合も意外と反射によって倒れないように全身の筋肉は微妙に動いています。手が出ない場合、これらの反射を利用し誇張させて動かし、少しずつ理想のスローに近づけてみてはいかがでしょうか。
投げすぎで、テイクバックした時に上腕二頭筋が痙攣を起こし、固まって手が出ない場合もあります。疲労によって手が出なくなるパターンですね。その場合は速やかに休むかマッサージを受けてください。