人の細胞
2015年1月
明けましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いいたします。
歳のせいか、1年経つのが早く感じます。「80歳になるともっと早く感じるよ」とおっしゃる患者さん。月に一度の原稿なのにネタがなかなか決まりません。
しかし料理研究家の母はもう何十年とコラムを書いています。しかも月にMax30本ものコラムを書いていたというから驚きです。私が小学生の頃、1ヶ月間同じメニューのご飯が無かった事を思い出します。そこでコラムを書く秘訣を聞いてみました。
ネタは「そこらへんにいくらでもあるわよ」と母。ダーツと一緒でわかっていても出来ない。イマジネーションの欠落は所詮、能力の差か努力不足か。そう両方ですね。
文章だけではないですが、ゼロからイチを生み出すのは難しく感じます。確かに周囲を見渡すとネタはいくらでも転がっています。料理で例えるなら一つの食材でも煮る、焼く、蒸す、揚げる、そして和洋中これらの組み合わせで無限に広がっていきます。多くの材料から一つだけ選び深く掘り下げていく、これが出来ればネタに困ることは無いですね。
前フリ書いていたらネタが見つかりました。
人は60兆個の細胞から出来ています。細胞はこちらの意識とは関係なく生まれ変わりながら体を形成していきます。細胞の中にある遺伝子(DNA)には寿命が組み込まれ細胞は分裂し古くなったものは自ら死に(アポトーシスと言います)新しく出来た細胞は残り、新陳代謝を繰り返します。年齢によって変わりますが皮膚は約1ヶ月、骨は約2年、赤血球は120日と言われています。ダーツのフォームも人によって骨や筋肉付き方が違うからなかなかうまい人のように綺麗にならないとよく聞きます。
果たしてそうでしょうか。
水泳選手で例を挙げると、長年泳ぐと指の間の水かきは大きくなり背骨の棘突起が普通の人と比べ長くなりイルカの背骨に似てくるそうです。という事はダーツも長く投げることでそれに適した体に変化していくという事です。水を差すようですが、上手くなるならないは別ですよ。しかしうまい選手の真似をし続けると似たフォームが出来るようになるのではないでしょうか。
あなたの細胞は毎日変わっています。
自分を変えたいと思うあなたなら必ず変われますよ。