スポーツマンシップ
2014年11月
友達同士で麻雀やゴルフをプレーすると性格が出ると言います。もちろんダーツも同じ。
どのスポーツにも喜怒哀楽が短い時間の中に凝縮されています。
試合中に感情を表に出す人やポーカーフェイスで淡々と投げる人、決着がつき喜ぶ者もいれば悲しむ者もいます。
先日高橋滋喜プロとの話、「投げる時に緊張してフォームが崩れても自分はいいと思います。狙った所に投げて手が変になっても気持ちで飛ばすほうが入れた感があります。」
それと対象的な意見の西哲平プロ「決まったフォームで投げれば緊張しても決まったところに手を引いてまっすぐ出せば、自分を見失ったとしても入るんです」
いれるとはいる。能動的と他動的で似て非なる表現ですね。
ダーツボードを主とするのか?自分を主とするのか?以前にも似たような記事を書きましたけどいまいちピンと来ていませんでした、しかし今は何となく二人の言葉が入ってきます。
人間らしく投げるのか、ロボットになりきるか?どちらがいいか選ぶのも性格。
富士山を吉田ルートで登るのか富士宮ルートで登るのか、どちらも山頂を目指すには変わりません、頂上を目指す者として距離や時間は変わるけれども一歩ずつ歩んでいきたいですね。
タイガーウッズは対戦中に、このワンパットで自分が負けるとしても相手に「そのパット決めろ」と念じるそうです。
相手の失敗で勝っても嬉しくないというのは有名な話。
試合が終わってもプイッとそっぽを向いて帰る人もいれば、笑顔で握手して去る者います。
負けて悔しい気持ちはわかりますが、お互いベストを尽くし死闘を繰り広げた結果です。
笑顔で相手を讃えて次の試合に送り出してあげるのがスポーツマンとしてかっこいい。
思いやりの精神がダーツによって磨かれる気がします。