善玉菌と悪玉菌
2013年10月
菌は、バイ菌=汚いというイメージが強く公園の砂場の砂を熱で除菌するところもあるらしいです。アンパンマンでも「ばいきんまん]は悪役ですが、悪役ばかりではなく正義の菌もいます。
菌は、バクテリアともいわれ、単細胞生物で核膜のない原核生物の一群を指します。
余談ですが菌とウイルスの違いは大きさ(細菌1/1000㎜。ウイルス1/100000㎜)や増殖方法、抗生物質が菌には効くがウイルスである風邪やエイズなどには効かない、などの違いがあります。
人の皮膚や口、鼻、腸には多種多様な菌が住み共生関係を築いています。これを常在菌と言い、500~1000種類以上、数は100兆~1000兆個、有益な善玉菌と有害な悪玉菌と別れます。すべてを合わせると成人で1.5kgもあるそうです。
皮膚には1㎠あたり1000個~100万個の菌がいて表皮ブドウ球菌が抗菌物質を出し食中毒の原因となる黄色ブドウ球菌を殺菌してくれます。アクネ菌は皮脂を分解して有機酸を作り皮膚を弱酸性に保ち肌を守ってくれています。
口内の唾液の中には1mlあたり1億~10億個、歯垢1㎎あたりなんと1億個。
腸内には100兆個、20%は善玉菌、10%は悪玉菌残りの70%は日和見菌と言って良い働きと悪い働き両方の性格を持ち、善玉菌が優勢の時、日和見菌は善玉菌の味方に付き悪玉菌が優勢な時、悪玉菌の方を持つ何とも都合の良い菌ですね。善玉菌の代表がビフィズス菌と乳酸菌で、腸内を整え、アレルギー症状の緩和に役立っています。
悪玉菌の代表はウエルシュ菌、大腸菌があり毒素や発がん物質を発生させ健康を損ない老化促進作用があります。醤油や味噌、ヨーグルト、納豆、キムチ、日本酒、チーズ、生ハム、紅茶など菌のおかげでできる食べ物はたくさんあります。
同じものを食べたにもかかわらずAさんは食中毒にかかりBさんはかからなかったという話は、よく聞きます。Aさんはその時、体力が落ちていて、悪玉菌が優勢に働きBさんは体力があり善玉菌が優勢だったのではないでしょうか。腸内環境を整えることで感染症の予防し、もしかかったとしても被害を最小限にとどめられるのではないでしょうか。
電車のつり革を触れないあなた、神経質になりすぎないようにされる事をお勧めします。手を繋ぎ、キスした時点で菌の交換をしていますよ。
人は金にまみれています。違った、菌に。