いびき
2012年1月
あけましておめでとうございます。
以前ダーツトピックス(第1回と第2回)睡眠障害で歯ぎしりとくいしばりについてお話させていただきましたが
今回は睡眠障害の一つで「いびき」についてお話ししようと思います。
ダーツが上手な人は体格の良い方が多いと言うイメージが・・・
いびきとは、睡眠中に気道が何らかの原因で狭くなり、無理やり空気が流れようとするため咽頭部分が震えて音が発生します。ひどくなると呼吸が停止し睡眠時無呼吸症候群(SAS)となります。
仰向けで寝ると筋肉が弛緩して舌が落ち込む舌根沈下型が多いようですが、うつ伏せでもいびきをかく場合があります。
なぜなら当院のベッドはうつ伏せに寝た患者さんと会話をしたり、呼吸がしやすいよう穴が開いています。
下を向いている状態で舌筋が弛緩すると気道を塞ぐことがなくなるにもかかわらずいびきをかくというのは舌筋緊張状態によるいびきの可能性があります。あくまでも仮説ですがこれを舌緊張型とします。
原因は肥満や鼻炎、飲酒、ストレス、噛み合わせなどが挙げられます。
いびきや睡眠時無呼吸症候群は脳卒中、心筋梗塞、糖尿病のリスクが上がります。
普段いびきをかかない人が突然いびきをかき始めると、脳血管障害や意識障害を起こしている可能性があるのでご注意ください。
いびきをかくことで酸素吸入量が減り、浅い睡眠となり血中酸素濃度が下がるため疲れが取れず日中も睡魔に襲われ仕事に集中する事ができません。
以前新聞の記事で、トラックや電車の運転手が事故を起こす原因で睡眠時無呼吸症候群が載っているのを目にした事があります。
私の治療経験からでは朝起きて足の疲労を感じる、寝ているときにこむら返りをする、夢を良く見る患者さんは、ほとんどの方が睡眠障害を抱えています。
治療はストレス緩和を中心に行いますが、舌根沈下型は口輪筋のトレーニング。
トレーニング方法は舌で上下の歯をなめるように右回り20回、左回り20回と交互に回します。顔のむくみや二重あごにも効果がありますのでいびきをかかない女性にもオススメ。
舌緊張型は下顎下方からマッサージや鍼による筋弛緩アプローチを行います。
歯科で噛み合わせの治療やマウスピース(スプリント)を作る、病院で処方されるシーパップという機械を装着するのもよいでしょう。
いびきをなくすことで仕事の作業効率やダーツの集中力が上がり生活の質が良くなります。
そしてより良い2012年をお迎えください。
今年もよろしくお願い致します。