筋肉疲労 筋肉痛編
2010年9月
私事ですが学生時代、スキーやハンドボールのクラブに入っていました。特にスキーは、小学生の頃からジャイアントスラロームをしていたので体力や筋力には多少の自信が有りました。
ところがダーツを始めた頃、うまくなりたいがために毎日ひたすら投げていたところ筋肉痛が起こり成績も上がりません。ダーツは思っていた以上に体に負担のかかるスポーツだったのです。
筋肉疲労の原因はまだ明らかでないところもありますが、筋肉中のグリコーゲンの欠乏、筋細胞中のPHの低下、血中のグルコースの低下等が言われています。疲労物質の代表として乳酸が挙げられます。乳酸は筋肉が糖分を栄養(エネルギー)として使った代謝産物(老廃物)ですがまたエネルギーの源としてリサイクルされます。実はいい役割をしていたのですね。最近注目されている疲労物質は、リン酸です。リン酸はカルシウムと結合しやすい性質をもっています。カルシウムは骨形成だけではなく筋肉の収縮にも必要なので筋肉に必要なカルシウムをリン酸に奪われ筋肉の動きが鈍くなります。
筋肉痛は筋線維とその周りの結合組織の損傷によって炎症がおきた状態です。
ともかく職業柄、練習で肘や肩の痛みを起こすようではだめだとメンテナンスに力を入れました。運動前に必ずマッサージやストレッチを行って疲労しにくい状態を作り、運動後も忘れずにこれらで疲労回復の状態を作ることが大事です。
オーバートレーニング、長時間投げ続け肘や肩に痛みが生じたらまずアイシング(熱を持った部分を氷水で冷します。10分から20分位が目安です。感覚が無くなったらやめましょう。)
痛みが引いてから肩や肘を主に軽いストレッチを行います。
暑い日が続いていますが、睡眠不足では筋肉疲労も取れにくく、さらに集中力が低下するので疲れを感じたら、練習を休む勇気も必要です。疲労回復には栄養も必要、ビタミンの多く含む野菜や果物、特にクエン酸が豊富なレモン、グレープフルーツ、梅干しをお勧めします。
疲労や筋肉痛は大切なアラームです。その警告を無視せず身体の声にきちんと耳を傾けましょう。